尼さんになろうと入ってきた初歩者に先輩の尼さんは言う。「海の中に潜ったら息が残っているうちに上がってくるように」と。つい「もう少し」と欲を張って息切れになってしまうのは、海の中の世界だけではない。能力があって、できる人に限って欲を張る。しかし、体は叫んでいる。もう力が尽きって耐えられない。息ができないと。今日は、体の叫びを聞いて労わることのできる、そんな日にしよう。
「主よ、わたしたちを連れ帰り 御顔の光を輝かせ わたしたちをお救いください」(詩編80:8,20)。