冒険

アドベント、冒険する季節。心の扉の一つ、もう一つを外へ向けて開く季節である。開いたことのない扉を開くことで初めて見えてくるものがある。最も良いものを携えた人が、みすぼらしい姿をして私の先を歩いていることを。わたしを怒らせて感情をかき混ぜる相手の裏側に隠れている尊さを。ティリッヒという人はこう言う。「危険を冒して失敗する人生はゆるされる。危険も冒さず、決して失敗しない人生はその全存在において失敗している」と。自分の知識や習慣に安住してしまわないで、新しいものを受け入れていっしょに暮らすために、定められた季節を生きるものでありたい。

「しかし、言っておく。エリヤは来たが、彼について聖書に書いてあるように、人々は好きなようにあしらったのである」（マルコ9:9～13）。