感謝のうちに
2020年12月30日
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終わりは新しい始まりと共に来る。昼が夜と共にあるように。快楽と苦しみが共にあるように。大勢の命を奪い、大きな悲しみを抱かせた2020年があと二日を残している。たった二日の間にも、世界のどこかでは、大切な者の喪失のゆえに多くの人が悲しみに伏すであろう。その悲しみの裏に喜びがあるということ、悲しみはただの悲しみで終わるのではないということを、どうやって人は知ることができるのだろう。残された時は僅かであるが、日常の忙しさから逃れて、2020年は素晴らしい年だったと、感謝して送り出す余裕を生み出せたら素晴らしい。生きた者の感謝の中から失われた者の道はつくられるのだから。
「主を畏れることは知恵の初め 聖なる方を知ることは分別の初め。わたしによって、あなたの命の日々もその年月も増す。あなたに知恵があるなら、それはあなたのもの。不遜であるなら、その咎は独りで負うのだ」(箴言9:1~12)。