貧しくもせず 富ませもせず

「貧しくもせず、富ませもせず」。これは箴言の言葉です。神さまにこの二つの願いを申し出た箴言記者は、自分が、貧しくなることによって盗むようになり神の名を汚すかもしれない、また、富むことによって「主とは何者か」と神を軽んじるかもしれないということを恐れています。自分の弱さを良く見つめている謙虚な人です。

しかし、石がパンになるような能力を発揮し、高い所から飛び降りても怪我をしないことを証明することで神の名を世界に知らせ、この世の繁栄を手に入れることによって、成功的な宣教をしていると自負したい、そういう自分が自分の中にいることを知っています（マタイ４:１～１１）。今日は、箴言記者の祈りを自分の祈りにし、神さまと他者にへりくだって仕える道に導かれたいです。

「空しいものや偽りの言葉を私から遠ざけ 貧しくもせず、富ませもせず、私にふさわしい食物で私を養ってください。わたしが満ち足り、あなたを否んで『主とは何もとか』と言わないために。貧しさのゆえに盗み、神の名を汚さないために」（箴言３０：１～９）。