一つになる
2021年3月12日
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落ち着かずイライラしてるとき、忙しくばたばたしている時、必要以上の情報の量を受け止めているとき、その人はばらばらの状態です。こういう状態では、人の話を聞くことはできません。むしろ、自分がしゃべることを望みます。ずっと話し続けるのです。その人の自我(エゴ)が送させているのです。この状態を長く保つことは決していいことではありません。しかし、多くの人がこのエゴの奴隷状態を好み、生きています。
誰かの話をじっと聞く、さらには自然の響きに耳を傾ける、月や星の語りかけに関心を寄せるとき、その人は、もはやばらばらの状態ではなく、一つになっています。一つになっているときは、その人から癒しの力が出ていきます。相手の話にじっと耳を傾けるときに、相手は聞いてもらったことで自分の道を見出し、癒される(希望を見出す)ようになるからです。そして、一つになっているとき、その人は自分の内側の深いところから語りかけて来られる、内在する神の声を聞くのでしょう。
「 こうして、時が満ちるに及んで、救いの業が完成され、あらゆるものが、頭であるキリストのもとに一つにまとめられます。天にあるものも地にあるものもキリストのもとに一つにまとめられるのです」(エフェソ1:7~14)。