嫉妬
2021年3月29日
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良いと思うような関心が他に注がれる時に、その「他」に対して嫉妬するようになります。自分に向けられていたと思っていたのにそうではなく、他へ注がれてしまったのです。その嫉妬の力はとても強く、人を傷つけ、状況を壊し、関係を切り離してしまうほどです。それは人間同士の事柄にとどまりません。神との関係においても自分より愛されている、自分にはないことが相手の方でとても素晴らしい出来事が行われていると思ったときに、相手の命を狙うほどの嫉妬心が湧き上がってくるようになるのです。宗教的力と結びついている嫉妬心はより破壊的になるのかもしれません。起きていることをただ起きていることとして受け止める、単純素朴な心で信仰の道を歩みたいものです。
「イエスがそこにおられるのを知って、ユダヤ人の大群衆がやって来た。それはイエスだけが目当てではなく、イエスが死者の中からよみがえらせたラザロを見るためでもあった。祭司長たちはラザロをも殺そうと謀った。 多くのユダヤ人がラザロのことで離れて行って、イエスを信じるようになったからである」(ヨハネによる福音書12章1~11節)。