妥協するとき

妥協をするときがあります。疲れているとき、思うように物事が進まないとき、進む道を見失ったとき、迷っているとき･･･そのときには思い切りこの世の力に甘んじて休んでいいのではないでしょうか。どんな場合も信仰を貫こうとするような歩み方は格好よく見えますが、私たちはこの世の中に生きる生の人間なのです。時には光が遮断された暗闇の中に身を置いて深い眠りに入ることによって癒されたりするのです。

主の民も住んでいる地域が飢饉に襲われて食料に欠いていた時、エジプトへ逃れてゆきました。エジプトは異教徒の国で親しき交わりのない、危険な場所でした。しかし、主は、エジプトへ降ってゆくのを恐れるな！と告げてくださり、ご自分も一緒に降ってゆく！と力強く宣言してくださいました。信じる者にとって神は、どんなところに降って行こうと一緒にいてくださる方なのです。この方に信頼を置いて、今日もこの世の闇の中に思い切り降って行き、この世の恩恵にあずかりましょう。思い切り降る者だけが高い所に昇ることができるのですから。

「エジプトの国のことはお前に任せてあるのだから、最も良い土地に父上と兄弟たちを住まわせるがよい。ゴシェンの地に住まわせるのもよかろう。もし、一族の中に有能な者がいるなら、わたしの家畜の監督をさせるがよい」（創世記４６：２８～４７：６）。