神はどこに?
2021年5月17日
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「神はどこにいるのか」と問いたくなるときがあります。思いかけない死を前にして、戦争によって罪のない命が奪われていくとき、悪人が富みに恵まれ善人が貧しさに強いられている構造悪のただ中で、今のようなコロナウィルスによって大勢の人が恐れの中に閉じこもっているとき、神は本当にいるのかと問いたくなるときがあります。 しかし、神は確かにおられます。私たちが信じる神は、死者の中から復活させられたイエス・キリストの他にありません。イエス・キリストは、「死」を前にした私たちにとって「生」です。「罪」に嘆く人にとって「赦し」です。「困窮」している人にとって「助け」です。「戦争」の被害に苦しむ人にとって「平和」です。生きておられる神なのです。神はいるのだろうかという問いかけに、イエス・キリストを示すことのできる信仰の歩みへと導かれたいです。
「なぜ国々は言うのか「彼らの神はどこにいる」と。わたしたちの神は天にいまし 御旨のままにすべてを行われる。国々の偶像は金銀にすぎず 人間の手が造ったもの。口があっても話せず 目があっても見えない。耳があっても聞こえず 鼻があってもかぐことができない。手があってもつかめず 足があっても歩けず 喉があっても声を出せない」(詩編115編)。