父の愛

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父の愛

牧師 梁 熙梅(やん ひめ)

「主なる神は、アダムと女に皮の衣を作って着せられた」(創世記3章21節)。

父の日は母の日の後に祝うようにされたため、何となく母の日の陰で忘れられがちな日でしたが、最近、父へのプレゼントがいろいろと売り出されるようにもなり、しっかり感謝の気持ちを表すようになりました。母の日の陰に父の日が置かれるということは、ほとんどの家の状況から考えると、それほどおかしなことではないかもしれません。私の家では、父は静かで、母が活発にいろいろなことを担っていました。静かで無口な父は、一人でいる時は黙って何かをつくっていました。家の裏の竹を切って大きな笊(ざる)を作り、冬には毛糸で私の帽子を編んでくれました。私も編み物が大好きですが、父から習ったものです。当時、小学生だった私に、黙って手仕事に集中している父の姿はとても格好よく映りました。多忙な今の私の心の深いところでは、父のように静かに座って黙々と一つのことに専念する自分になることを求めています。私が父親から受け継いだ、人として生きる姿です。

創世記3章には、戒めを犯してエデンの園から新しい世界へ送り出されていく二人の人間の姿があります。彼らは、食べてはならないと神さまから戒められていた木の実を取って食べ、神さまとの信頼関係を壊し、死と命を携えて新しい地へ遣わされていきます。つまり、神さまから与えられた楽園に生きる世界から、自ら大地を耕し、そこで得たものによって喜びと希望を見出す新しい歩みへと送り出されたのです。この時、神さまは彼らに動物の皮で自ら作られた衣を着せてくださいました。世界初の人間に着せられた、世界初のファッションです。神さまの戒めを破り、どうしようもなくイチジクの葉っぱで恥ずかしいところを隠して、木の間に隠れていた人間に、神さまは丈夫な動物の皮で衣を作ってくださいました。はかり知れない神さまの人間への愛がここにあります。

キリストはこの神さまをアッパ父よ!と呼んでおられます(マルコ14:36)。私のパパ!という意味です。そしてキリストはパパの本質をそのまま受け継ぎ、今は私たち一人一人の内面の恥ずかしいところを覆うための、愛の衣を常に着せてくださっています。  父の愛の姿に倣うキリストの愛は、私たちの内面の恥ずかしいところを覆う、丈夫で格好よく、どんな流行にも流されてしまわない、世界一素敵な衣です。

父の日に寄せて、世界のすべてのお父様に、乾杯!

 

教会・幼稚園 今後の予定

教    会

幼 稚 園

6月6日(日)聖霊降臨後第1主日礼拝

(礼拝後、役員会)

7日(月) オンライン聖書の学び(20時)

9日(水) 聖書の学び(13:30~15:00)

13日(日)聖霊降臨後第3主日礼拝

(礼拝前、教師会)

15日(火)シャロームの会

20日(日)聖霊降臨後第4主日礼拝

(信徒説教 竹内章浩)

(礼拝後、オリーブの会)

23日(水) み言葉の黙想(13:30~15:00)

27日(日) 聖霊降臨後第5主日礼拝

6月 4日(金)年長組デイキャンプ

(御殿場 東山荘)

8日(火)歯科検診

11日(金)内科検診

16日(水)保護者聖書会

17日(木)幼稚園運営委員会

21日(月)~新入園児個人面談

24日(木)6月誕生会 祝福礼拝

25日(金) 創立記念日(70年)

 

教 会 学 校
新聞などを通してみ言葉を届けようと、 教師会で話し合っています。

 

 

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