高い、高い、朝の空。
雲の中から差し出される光の力に押し出されて、どこまでも飛べそうな広い空間。
まさに、無所有の境地。
苦しみを消滅させる方法は、あの空のように、「私のもの」という所有の観念を捨てること。
無所有。それは何も持たないことではなく、持っているものを自分のものと思わないということ。
所有する物が何もないときを、きっと殉教のときというのだろう。
使徒言行録7章54~8章1節を黙想しつつ。