Many Winters
2022年3月19日
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Many Winters
たくさんの冬
わたしは孤独な月を友として生きてきた。
自分の人生が分からなくなったり
自分がなぜ人間に聞き入れられないのかわからなくなったとき
わたしが話しかけるのは、いつも大地だ。
すると大地は答えてくれる。
かつてわたしの先祖たちが悲しみの涙で太陽が見えなくなったとき
彼らに歌ってやったのと同じ歌で
太陽は歌う 歓喜の歌を
太陽は歌う 称賛の歌を
大地は身を起こしてわたしと嗤(わら)う
春が冬に始まり 死が誕生によって始まることを
わたしがうっかり忘れるたびに。
(「今日は死ぬのにもってこいの日」より)
はっきり言っておく。一粒の麦は、地に落ちて死ななければ、
一粒のままである。だが、死ねば、多くの実を結ぶ」。
(ヨハネによる福音書12章24節)
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