自由

体の部分部分が欠けていく。
目、耳、歯、腰、足、膝…そして記憶！
欠ける一方で新しく生まれるものはない。
それどころか、わがままや欲望が頑固になってきた。
肉体の衰えに内面の変化のバランスを合わせられない。
しかし、「仕方ない」とか、「歳だから」と言って、
身勝手な自由を振り回して周りに迷惑をかけたくない。
老いる日々にこそ内面を整える瞑想の時間を増やすべし！

人間には、自由への底知れない渇きがあります。
しかし、コインの美しさがそうであるように、自由にも裏があります。
自由を自己中心的に利用して、他者の自由を踏みにじるなら、
それはいったいどんな自由と言えるでしょうか。
自由とは、ゆるしや若いと密接につながっているものなのです。

主を待ち望め。
今より、とこしえに。
（詩編１３１：３）