生涯の牧者

若かったときのヤコブは
兄のエサウから長子の権利を奪い、
逃げた地で、好きな女性と結婚するために20年も働いた。
その結果、やむを得ずほかに三人を妻として迎える羽目になり
聖書の中でもっとも波乱万丈な人生を生きた中の一人である。
その彼が、自分の生涯の牧者は神であったと告白する。

私も、自分のエゴや欲望に従って生きる人。
肉の人間を強く現して生きているけれど、
最期のそのときを迎えたならば、
私の生涯の牧者は神であったと言えるだろうか。
頭では言えそうとも、
弱くなってしまった私の口と体は
内面の信仰をちゃんと現せられるだろうか。
信仰の先輩たちの歩んだ道は、さすが、すばらしい！

失望が重くあなたにのしかかり
キリストを見捨てようとさえ思うとき、
あなたは自分の心の最も深いところにわいている泉に、
神がすべてであるその優しさにあふれたところに立ち戻ろうとしますか。
そしてキリストの招きをもう一度思い出すとき、
その招きにあなたの人生で応えていますか。
そこに待ち受ける驚きと神秘に応えていますか。

（Br.ロジェ）

父祖アブラハムとイサクが
そのみ前に歩んだ神よ
今日に至るまで
生涯を通して私の牧者であられた神よ
あらゆる災いから私を贖われた御使いよ
この子どもたちを祝福してください。
私の名と、父祖アブラハムとイサクの名が
子どもたちによって呼び続けられますように。
子どもたちがこの地上に
増え広がりますように。

（創世記48章、ヤコブの祈り）