牧師室
呼ばれている
悲しくて先が見えない時がある。失敗したことを悔いる。思うように動かない老いる体のことでがっかりしたり、さらには先を見つめて死を恐れる時もある。平凡な日常が悲しみや悔しさや恐れる思いの中にある。もちろん、木漏れ日のようにこ…
続きを読む顕現
東の方に住む人たちに救い主の星は輝いた。東の方に住む人たちとは、聖書では、神の側から見たときには「罪人」、つまり自分自身のためにだけ生きようとする人を表す。自分自身のためにだけ生きる世界には、常に競争があり、敵対心が絶え…
続きを読む生きる知恵
自分をつくっている場合が多い。人のために働く自分、神さまに愛される自分、周りの人に褒められる自分、世界の平和のために人類の幸福のための生き方をしようと自分をつくる。今年こそと思っているかもしれない。しかし、本当に自分を生…
続きを読む主の教え
「わが子よ、わたしの教えを忘れるな。わたしの戒めを心に納めよ。そうすれば、命の年月、生涯の日々は増し平和が与えられるであろう。 慈しみとまことがあなたを離れないようにせよ。それらを首に結び心の中の板に書き記すがよい。そう…
続きを読む上からの知恵
主を畏れることは知恵の初め。主を畏れるということは、神に対しても、私自身に対しても、他者に対しても、偽りがなくシンプルである。偽りの道は、妬みがあり、利己的であり、自慢する道である。そこからは知恵は生まれず、より複雑な関…
続きを読む主の命名日
明けましておめでとうございます。新しい年が始まりました。そして今日はイエス・キリストの命名日。生まれて八日目に割礼を受けられ、イエスと名付けられた。新しい年の始まりがイエスさまの命名日となっていることは素晴らしい。イエス…
続きを読む知恵
2020年。多事多難だった一年だった。新型コロナによって日常が一変し、そのまま新しい年を迎えようとしている。静かに寄り添って人の暮らしを変え、許可もなしで世界の国境を越えて人々の尊い命を奪い、変容と猛威を表すことによって…
続きを読む感謝のうちに
終わりは新しい始まりと共に来る。昼が夜と共にあるように。快楽と苦しみが共にあるように。大勢の命を奪い、大きな悲しみを抱かせた2020年があと二日を残している。たった二日の間にも、世界のどこかでは、大切な者の喪失のゆえに多…
続きを読む血肉ではなく
コロナ禍の中、家は仕事場になり、学校になり、遊びの場にもなった。仕事と私生活が区別できなくなってきた。自由に働いていた時には、時間がないから家族間のコミュニケーションが取れないと、対話が少なくなっている理由をあげていた。…
続きを読む命を奪われた幼子の日
ヘロデ王は生まれた救い主を殺すために、ベツレヘムとその周辺一帯の二歳児以下の男の子をすべて殺した。救い主一家はすでにエジプトの方へ逃れた後だった。権力に頼る人は、権力を守るためだったら、どんなことでもする。嘘をつき、同僚…
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