神学院について

神学院の目的

神学院は「教職養成」「教職の継続教育」「信徒研修」「神学研究」の4つの柱を目的に据えています。特に教職養成は焦眉の急です。それだけに重い責任を負っているわけですが、神学院はいわば神学校のような「機関」ではありません。日本ルーテル教団神学教育委員会のもとに置かれた一つのプログラムとして担っています。それは4つの目的のために柔軟性と実践性を備えるためと考えます。

25年史にあっても神学院の独自性は「それは弾力性のある神学教育であり、学生の多様の必要に答えようとする多様の方法を認めている。それは実践的な神学教育であって、20世紀後半の日本での宣教と伝道活動に対して学生を準備させる。また専門的な技能と言う点でも高い水準を保持するものであって宣教を殿堂の現場にあって引き続き神学をしてゆくうえに必要な手段と技能を提供するものである。基本的な、準備的な訓練は日本ルーテル神学大学(現、ルーテル学院大学)でなされ、訓練の最終段階は、特にNRKの主体性を生かしつつ、しかし、他教会との協力のもとで目指されている。」(「神学院25年の歩み」より)とあります。

NRK神学院がより実践力のある教職を養成するために用いられています。

神学院(Theological Training Program)の歴史

1953年4月、O.H.タイス博士を院長に迎え、神学院は発足しました。以来、卒業生を送り続けて現在まで55名となります。その間、名尾耕作、R.マイヤー、C.ホーン、吉永正義、下舘正雄、大和淳、齋藤衛が院長を務め現在に至っています。

教会の祈りと支援、また多くの教師の協力によりこれまでの歩みが与えられたことを感謝します。

1966年には日本福音ルーテル教会との間で神学教育についての協力関係が築かれ、以来、神学教育全体をルーテル学院大学および日本ルーテル神学校のカリキュラムの枠の中で行っています。