議長だより(教会だより2022年5月号)
2022.5.19
議長だより
先日教会員に、毎日悪いニュースばかりですね、と言われました。2年以上続くコロナ報道に加え、ウクライナ情勢の報道が毎日続きます。時より良い情報もありますが、私たちが願うようには好転していない。人は自分だけが恵まれていても、一方で今大変な思いをしている人がいることを知るだけで、申し訳ないような、胸の痛む思いがします。でも、逆もまた真で、自分が落ち込んでいるときでも、楽しそうにしている子どもの姿を見て、少し元気を出せることがあります。
大きな地震があってしばらく停電が続いた時、自家発電機能があるラジオが家にありました。何もできない状況で、唯一の娯楽がラジオでした。停電も回復してしばらくたったころ、ラジオでリスナーからのメールが読まれ、停電の時、私と同じように唯一の娯楽がラジオで、明るくバカ話をしている放送に励まされた、だから、大変な思いをしている人に申し訳ない、と言って暗い放送をしないでください、という内容でした。大変な状況の中でも、どこかに明るい灯がともってくれると、随分と励まされます。
テレビのニュースは、毎日悪いニュースばかりですが、教会の礼拝は、常に良いニュース、グッドニュース、福音が語られます。教会の暦では、5月は復活の季節です。気候的にも5月は1年の中でも過ごしやすい季節です。大変な現実に向き合いながらも、そればかりに心を支配されるのではなく、今日あった良いことにも目を向けて感謝しましょう。自分のできることをして、それ以上のことは主に委ねましょう。私たちに救い主が与えられている、そのことに目を向けましょう。
吉田達臣