議長だより(教会だより2023年7月号)
2023.7.18

幼稚園に通い始める子どもの中には、泣きながら登園してくる子どもがいます。その子を先生方が、抱っこしたり、おんぶしたり、手をつないだり、遊具に誘ってみたり、色々なことをします。しばらく泣き続けた子どもは、ある時その先生を信頼し始め、泣き止んで遊び始めたりします。両親以外でも、外の世界にも、自分をなだめてくれ、愛してくれ、守ってくれ、助けてくれる人がいることを感じ始めます。泣き止んで、先生と遊び始めている子どもの姿を見ながら、「あなたの信頼が、あなたを救った」ふとそんな言葉が心に浮かびました。圧倒的に先生のおかげですし、信頼できたのも、先生のおかげなのですが。信頼は不思議なもので、しようと思ってもできませんが、心を閉ざしてしまうなら、それは不可能に近くなります。

どんな罪でも赦し、変わらぬ愛で愛し続けることは、人間には不可能かもしれませんが、この方ならば、と思える信頼して良い存在がいます。まがい物もある、この世界の中で、とにかく信じなさい、とは思いませんが、少し心の扉を開けて、イエスさまと会ってみようと思う人が、一人でも与えられればと祈っています。

吉田達臣