議長だより(教会だより2023年12月号)
2023.12.20
以前は年末になると、レコード大賞はどの曲か、とか、今年の紅白には誰が出る、ということが共通の話題になっていました。今は、多様性の時代で、多くの国民にとってのヒット曲というより、各々に好きな曲があり、序列をつけたり、選抜を選んだりするのは、今から考えるとおかしい、という気もします。しかし、一方で、共通体験とか、一体となるような思いとか、そういうものが持ちにくい時代で、少し寂しくも感じます。今年は大きなスポーツイベントがあり、多少共通体験、一体感も味わえたような気もします。
キリスト者にとって、12月は特別な思いを持つ月です。クリスマスがあるからです。クリスマスは、実際のイエスさまの誕生日ではありませんし、ずいぶんコマーシャリズムに利用され、手あかがついている部分もあります。しかし、それを越えて、これほど世界のキリスト者を一つの思いに近づけてくれる礼拝はないと思います。クリスマスが果たした、伝道的な役割はとても大きかったと思いますし、今でもそうだと信じています。神さまは、今でもクリスマスを用いていると信じています。
久しく待った、救い主の誕生を祝う、クリスマスが来ます。ともに喜び、賛美しましょう。
吉田達臣