議長だより(教会だより2025年2月号)
2025.2.20
年明け1月6日に柴田千頭男先生からお電話をいただいたことでした。お電話いただくのはしばらくぶりのことでした。先生は、実は昨年末から入院していて検査で癌があることがわかったが、自分はもう96歳という年齢なので手術は難しいことをお話しされ、そして実は今ある人からお願いされている翻訳チェックの仕事があるのだけれども、ヘブライ語がたくさん出てくるのでその部分だけでも見てもらえないかと。聞けばなかなか大部なもので簡単に引き受けられる内容ではなかったため、ちょっと今は正直難しいと思いますが、少し考えてみますとお伝えしたことでした。数日後にこちらから柴田先生の携帯にお電話して留守電にメッセージを残していましたが、その後、柴田先生が1月10日に容体が急変されて神さまの御許に召され、先生のご遺志でご家族の皆さまでお見送りされていたことを伺いました。
柴田先生がお電話くださったとき、新年早々暗い感じの話かもしれないが、自分はもう十分に生かされてきたと感謝していること、そして先に召されたおつれあいのミネ子さんに会えるのを楽しみにしているのだと、明るく話されていたことを思い起こします。そのときの声の調子に、その後すぐに召されることになるとは思いもよらなかったことでしたが、今、柴田先生が「キリスト者として最も大事な希望」と話されていたというペトロの手紙一1章3~9節の御言葉を心に留めています。
江本真理