副議長だより(教会だより2025年3月号)
2025.3.19
今年も卒園・卒業のシーズンを迎えています。私が責任を持つ教会のこども園でも、本年度は33人の子どもたちが卒園します。私たちのこども園では、卒園式の数週間前に、教会で親子礼拝を行い、「〇〇〇〇だった〇〇ちゃんにこれからも神さまの祝福がありますように」と、一人ひとりの子どもの様子を振り返りながら、神さまの祝福をお祈りする機会を持ちます。
キリスト教保育は、一人ひとりの違いを喜び尊ぶ保育です。神さまが一人ひとりを違った子どもとしてその命を育んでくださる、その働きに仕えるのが私たちの教会と教会が従事する幼児教育・保育施設の務めです。親子礼拝で、子どもたちを祝福する言葉を準備する際、すぐにその言葉が思いつく子となかなか思いつかない子がいます。その時、自分はどれだけその子に寄り添うことができていたのか、「子どもたち」という集団としては関わってきたけれど、本当のところで一人ひとりに寄り添うことができていなかったのではないかと反省させられます。同時に、そうした不十分な私のかかわりにも関わらず、神さまがそれぞれの子どもを祝福してユニークな一人ひとりとして育ててくださったことを感謝する機会でもあります。
春から新しい環境に巣立ちゆく子どもたちが、神さまの愛の中でその子らしく成長しますように祈ります。また、これからも教会はその子の歩みを見守り、かかわり続けたいと願います。
白井真樹