キリストの心(教会だより2022年2月号)
2022.3.11
このキリストと共に生きる(Ⅱテモテ2章11)
「まぶねの中に」教会讃美歌307番
今年の初め私たちは大きな不安と共に、一年の計画を立てることをはじめました。Covid.19はこれまでにない勢いで、全国に拡がっています。昨年の11月7日から「やっと集まり、顔と顔を合わせて共に礼拝ができる」と喜んでいたのも束の間、僅か2か月でまた集まることが難しくなりました。
この文章を書いている1月7日、私は皆さんの暮らしがどのように変化しているか、全く想像がつきません。「現実的に国を守る」とは、「国民の暮らしと生命」を守ることです。現実的に、今すぐに必要な物は、戦争をする武器でも、戦いを正当化する法律でもなく、この伝染病から人々を守るための医療態勢の整備と、医薬品の充実、そして様々な現場で、心と体の危険の中で働く、多くの人たちへの待遇の充実です。どんなイベントが用意されても、私たちはそこから目を背けてはなりません。
杉並教会は去年に引き続き「キリストと共に生きる」を年間聖句に選ぼうとしています。そして今年は「まぶねの中に」を歌い続け、イエスに従って生きてゆきたいと願っています。「この人を見よ」と5回繰り返される言葉は、「イエスを見て、この人にならって私たちは生きる」という強い祈りが込められています。この厳しい時代を、私たちは共に祈りつつ、隣人に手を差し伸べて、イエスと共に、互いに生命を守り抜きましょう。
(池上ルーテル教会・杉並聖真ルーテル教会牧師 北川逸英)