キリストの心(教会だより2022年12月号)
2022.12.20

天の国はこどもたちのもの
マタイ19章14節

 2歳4か月の娘に、妻の両親から着物が送られてきました。それは妻が三歳の時、七五三のお詣りで着たもの。教会では七五三はないけれど11月13日の礼拝で成長感謝祝福式をすることにしました。深川教会に赴任してからは初めての試みです。

 赴任当時はいわゆる教会学校がありませんでしたが、併設の幼稚園という宣教対象もあり、信仰継承のためにもこども中心の礼拝を、と思い、3年半前からこどもの教会を始めました。教会員の子ども二人から始まり、昨年末頃から在園児や卒園児も加わり増えてきました。この日はうちの子だけでなく、みんなにも参加してもらえるように、主日礼拝をこども中心の礼拝にし、礼拝前には、縁日的なゲームなどもすることにしました。

 3年目のコロナ禍。北海道では他地域より早く第8波が迫っていました。教会も狭く、『あまりたくさんは集まって欲しくない』という複雑な心境で、外部への告知も幼稚園にさりげなくポスターを貼るだけにとどめました。妻は夜なべしてキャンディレイを20本作りましたが、当日集まったのは19人という絶妙な数。みんなで楽しくこどもさんびかを歌いました。

 「子供たちを来させなさい。私のところに来るのを妨げてはならない」 高齢化や働き手の減少に加え、コロナ禍という「妨げ」もあり、教会はどうやってそれを乗り越えながら子どもたちと一緒に礼拝できる共同体になっていけるでしょうか。

 うちの娘は礼拝後に泣いてしまって、肝心の着物姿の記念写真は撮れませんでした(笑)

(深川エマヌエル・ルーテル教会牧師 西川真人)