キリストの心(教会だより2023年1月号)
2023.1.24

 新年明けましておめでとうございます。

 1月1日は「元旦」と呼ばれていますが、その日より12月25日を元旦にしたい気持ちがあります。何故ならば、キリストの誕生は私たちの救いの始まりだからです。お生まれになったのは、西暦AD(Anno Domini=主の年)1年1月1日のはずだからです。

 生まれて八日目に(現代のカレンダー1月1日)、ユダヤ人の男の子が割礼を受ける日です。バプテスマのヨハネの話のように、名前をつける日でもあります。天使がヨセフに教えました、マタイ1章21「マリアは男の子を産む。その子をイエスと名付けなさい。この子は自分の民を罪から救うからである。」「イエス」と言う名前は「主は救い」と意味します。「救い主」とも言えるでしょう。この赤ちゃんには、偉大なる将来があります。十字架上で私たちの罪を赦す事によって、私たちに新しい生まれがありますので、新しい年に喜びと平和と安心があります。

 ヨセフとマリアがベツレヘムに上って行ったのは、「皇帝アウグストゥスから全領土の住民に、登録をせよとの勅令が出た。人々は皆、登録するためにおのおの自分の町へ旅立った」からです。(ルカ2章1~5)。生まれて八日目に名前をつけると、イエス様が正式にイスラエル人として登録されました。又は、「 ヨセフもダビデの家に属し、その血筋であったので、」ダビデ王の家系で登録されました。十字架の上に書かれた「ユダヤ人の王」の記述は、正しかったです。私たちの救いの為に必要です。何故ならば、旧約聖書の預言が成就する為です。又、私たち人間を救う為に、キリストが人間になることが必要でした。私たちを救う為に、私たちの罪も悲しみも痛みも喜びもご自分の上に取って、私たち人間の世界に入りました。私たちと共にいます。それは、預言者イザヤの言葉が成就します。「見よ、おとめが身ごもって男の子を生む。その名は、インマヌエルと呼ばれる。」その名は、「神は我々と共におられる」と意味である。」(マタイ1章23)

 私にとって2022年は大変でした。1月に緊急の心臓のバイパス手術がありました。ICUで目を覚まして、神様が私を守ってくださったと分かりました。大変な時に私と共におられた(インマヌエル!)のでした。一年後、主の御心で、ほとんど回復しています。それで、主の恵みと守りと愛を信じて、新しい年の安心と信頼があります。皆さんにも同じ主の平和と守りがありますように祈ります。

(沖縄ルーテル教会牧師 マイケル・ニアフッド)