キリストの心(教会だより2023年8・9月号)
2023.9.20

暑さの中も守られて

予想もできませんでしたが、何故か8月上旬の1~2週間のあいだに、私が暮らしている新潟県三条市が日本で一番暑いという日が2~3回ありました。

実際40度近くまで気温が上がると本当に体が付いていかないような感じにもさせられます。で、例年になく雨が少ないのにはびっくりしています。しかしずうっと暑い日が永遠に続くというわけでもないでしょうから、結局は暑きゃ暑いなりに、涼しけりゃ涼しいなりのふさわしい格好や備えをしながら過ごさねばなりません。

天候のことばかりでなく、人間の歩みにも同じことが言えるように思います。

私たちは毎日毎日同じ人間ではないのです。旧約の「コヘレトの言葉」にはこういう箇所があります。

「神はすべてを時宜にかなうように造り、また、永遠を思う心を人に与えられる」

コヘレトの言葉3章11節

楽しい時があれば、不安な時があり、元気でいることもあれば、悲しい時もあるのです。しかし、楽しいこともそうでないこともひっくるめて、それら全ての時は、私たち一人一人に与えられた、大切な時間にちがいないのです。大事なことは、その一つ一つの楽しい時や苦しい時を、ただ孤独に抱え込むのではなく、どれだけ、周囲の人と分かち合いながら歩んでいくかということではないでしょうか。嬉しいことがあったらいっぱい喜んで過ごし、困った時には一緒に知恵を出し合って乗り越えていく、そういう友達や仲間や家族との関わりの中にあるからこそ、私たちの一つ一つの生きる時は充実したものとなっていくでしょうし、そうした一つ一つの、私たちの歩みを神様は、キリストは祝福してくださるのではないでしょうか。

残暑見舞い申し上げます。

(中越ルーテルキリスト教会・長岡ルーテルキリスト教会牧師 与斉利夫)