キリストの心(教会だより2024年7月号)
2024.7.10

『からだ』

1コリント12章

 数年前に突発性難聴で左耳の聴力を失いました。退院後しばらくは左右のバランスが取れず、杖をついての生活でした。また、昨年のある日曜日、教会の帰り道歩き方がわからなくなり、病院で調べたら小さな脳梗塞が見つかりました。片耳が聞こえず左右のバランスがとれなくなる。脳の血管が少し詰まっただけで歩けなくなる。人間の体って結構精巧だなと思います。

 聖書は「体は、一つの部分ではなく、多くの部分から成っています。多くの部分があっても、一つの体なのです。一つの部分が苦しめば、すべての部分が共に苦しみ、一つの部分が尊ばれれば、すべての部分が共に喜ぶのです。あなたがたはキリストの体であり、また、一人一人はその部分です」と語ります。

 私たち一人ひとりはキリストの体のそれぞれ大切な部分で、みんなが支え合いお互いを必要としてともに歩んでいます。北海道では「全道一区の共同招聘」が始まりました。道内それぞれの教会の宣教を助け合って共に歩もうとの意図で始められたものです。それぞれの教会と信徒・教職一人ひとりを尊び、互いにアイディアを出し、賜物を分かち合って、痛みも共有しながら、キリストの救いと愛と平和を伝え続けられるよう願っています。道外の諸教会のため祈る時にもその心を大切にしたいですし、教会だよりがそのためのツールとして豊かに用いられますように。

(北海道地区/大麻ルーテル教会牧師 白井 真樹)