キリストの心(教会だより2024年11月号)
2024.12.10

のんびり

「神を愛する者たち、つまり、御計画に従って召された者たちには、万事が益となるように共に働くということを、わたしたちは知っています。」ローマ8章28節

 のんびり。私の生き方を表す言葉は「のんびり」です。子ども時代からそうです。ゆっくり動くことよりも、たっぷり動くことです。歩きながら周りの花と木と鳥と家と人を見ます。道草を食ったと言えるでしょう。言葉が一つ一つ面白くて、本を読むのに時間がかかりました。

 すべてのことに神様を信頼していたので、そのような生き方ができました。ケガがあっても、問題があっても、自分の誤りや罪があっても、「万事が益となる」と信じました。主の祈りによって生きました。すなわち、日々の糧をありがとう。赦された安心。他の人の罪を赦す。誘惑に落ちても、悪より救い出してくださると信じました。怠け者ではありません。必要な時に急ぎました。

 49年前に日本に来て、その生き方が続きました。日本の教会の中では新しくて面白くて楽しいことが多いです。しかし、牧師になって、いざ伝道となりますと、そののんびりの生き方が良いでしょうか。福音を知らない日本人が多いです。人が改心するには年月がかかります。伝道者には忍耐が必要です。又、神を信じる頑固さが必要です。自分が頑固なので、神を信頼して49年、働き続けて来ました。

 忠実に主に仕えましょう。

(沖縄ルーテル教会牧師 マイケル・ニアフッド)