キリストの心(教会だより2025年3月号)
2025.3.19
「共に食べること」
しばらく前から、「共に食べること」を楽しみにしています。そもそも食べることが好きなので、自分で料理することも楽しみです。けれど、家族、教会の兄弟姉妹、友人と共に食べることは、一人で食べるのと違った楽しみがあります。
「共に食べること」には不思議な力があります。自然と心が和み、笑顔になり、幸せな気持ちになります。食べながら、イエスさまの食卓について思い巡らすことがあります。イエスさまは、弟子たちやファリサイ派や律法学者たち、罪人や徴税人たちと共に食べられた記録があります。多くの場合、食事を楽しまれたのではないでしょうか。「徴税人や罪人も大勢やって来て、イエスや弟子たちと同席していた。」(マタイ9章10節)マタイの家で、イエスさまを囲んで談笑した姿を想像すると嬉しくなります。イエスさまは、『見ろ、大食漢で大酒飲みだ。徴税人や罪人の仲間だ』(ルカ7章34節)とも言われたようなので、豪快に飲食されることもあったのではないでしょうか。何と気さくな方でしょうか!
自分たちの食卓にもイエスさまが共におられることをイメージすることがあります。コロナ終息後、月1回の教会昼食会が再開しました。イースターやクリスマスの持ち寄り食事会も復活しました。集会の中で共に食べることもあります。月一回の「のぞみカフェ」でも共に食べています。いずれの機会も笑顔のイエスさまと「共に食べること」ができる恵みに感謝。
(新潟のぞみルーテル教会・白根ルーテルキリスト教会牧師 宮澤重徳)